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カーマイン、ストロベルー、ポピー・シグナル・コーラルレッド

五年以上前に買ったY-3の真っ赤なピンヒールがダメになっていることには薄々気がついている。FUDGEで一目惚れして渋谷の西武B館に入っているY-3に行き、実際に手に取って履いてみた。色彩の鮮やかさとフォルムの美しさと履いたときの滑らかな脚の見え方、そして同時に全力で走ることさえできる動きやすさを全て同時に成立させているところ、に惚れ惚れとしたのだった。当時のわたしの収入ではY-3はかなり高額な買い物だったので、正直諦めるために見に行ったのだけれど、実際に手に取ってしまったら一目惚れを気のせいにするどころではなく好意の裏付けをガッチリ形成することになってしまって、諦めて購入したのだった。それ以来何度も何度も何度も何度も繰り返し履いているこのヒールは、しかし、そろそろ限界だということに薄々は気がついている。
わたしは体重を右側にかけてしまう方らしく、靴は右側の方が早くすり減っていく。Y-3のヒールもそうで右側のヒールが左側よりも5mmほど多くすり減っていて、並べてみるとよく似た双子のように似ているからこそ同一ではなく差異が目につく。それだけではなく足をくまなく覆ってくれる皮の部分も内側がけばけばになってしまっていて、それはわたしが歩くときに反対側の足の内側をすりがちだからなのだけれど、だからつまりみすぼらしくなってしまっている。つま先も薄汚れていてかつての真っ赤な印象は少し濁っている。黒や灰色や茶の印象が、真っ赤だったヒールの印象を点々と汚している。
靴は履きつぶすまで履くが信条で、でもこの子はもう履きつぶしてしまっている気がするな。もう限界がきている気がするな。でもまだ履いている。本当は全く同じものがもう一足ほしい、それなのに同じものは売られていないし、似ているものもない。Y-3はこの後何回かハイヒールを出したけれど、最近はあまり見かけない気がする。あまり熱心にコレクションを見ているわけではないから、もしかしたらそんなことないのかもしれないけれど。でも少なくとも今季はない。靴の中古は嫌なのに、いっそ中古で一生懸命探そうかな、という気持ちにすらなる。大好きなんだよ。でもこんなにみすぼらしくなってしまって、ありふれた双子のように左右で違ってしまって、それなのに履き続けるのはなんだかいじめているみたい。履きつぶす、はどこまで汚れてくたびれてしまったら「履きつぶす」になるんだろう。わたしはいつまでこの子を踏みにじり続けるのかな。ていうかそろそろ一般的な大人が履く靴としてちょっとヤバい領域に達しているのではなかろうか。ヤバい。

今年の1月はあまりセールに行っていない。お金がないからだ。それこそ五年以上前にY-3のハイヒールを買ったとき、あのときよりも現在のわたしの収入は少なくって、だからそうホイホイ新しい服や靴を買うわけにはいかないってこと。でもCUNEのセールには、ライブの帰り道にふらふら寄って行っちゃった。そこで生肉をむさぼる可愛いうさぎ柄のお弁当箱を買ったのだけれど、年が明けてからまだ一度もお弁当を作っていないのであんまり役立っていないな。いや、「お弁当を作っていないのであんまり役立っていないな」なんてぼやいていないで、お弁当を作って持っていけばいいのよね。明日はお弁当をちゃんと作って持っていこう。お米と野菜とお肉が詰まっているだけの、ごく簡単なもの。

お弁当を作らないでどのように生活しているかというと、普通に外でランチを食べている。よくお世話になるのはサイゼリヤやガストなどのファミリーレストランで、ああいったところは500円でお昼ごはんが食べられるのでえらい。あとは会社の近くにあるカレー屋さんが540円でカレーを食べさせてくれるので、辛くてサラサラしたものがたべたいときはそこへ行く。ときどき新しい辛くてサラサラしたものを食べたい気持ちになって隣駅まで行って辛くてサラサラしたカレーを出すお店を開拓したりするのだけれど、結局会社の近くのカレー屋さんが一番おいしくて、他のお店に居つく結果にはなっていない。会社の近くの辛くてサラサラしたカレーは、真っ赤な色をしていて、舌に乗せるたびに複雑な香りをまき散らすところが好き。赤いハイヒールを履いて、赤いカレーを食べて、履きつぶすことの定義を考える。真っ赤なハイヒールのことを考える。

ほんとどうしようかな。子どもの頃から真っ赤な靴を履いていたので、真っ赤なハイヒールは常にあってほしいんだよね。Y-3がもう一回、あの靴だしてくれたらいいのに。全力で走れるヒール、最高なんだけどな。
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