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憎悪を増幅させる装置としての生

ここももう墓場みたいだ。切羽詰まって書き綴りたい苦しみもない。
それは苦痛が和らいだとか憎悪が薄れたとかそういうことではなく、未だ身の内に自分であら嫌だわうふふって嘲りながら愛でて唾を吐きかけてやりたいような悪意はゾワゾワ、蠢いては喉元から隙をついて出てこようとする。舌で味わうと苦い。笑えるくらい甘い。
でもそれをある程度馴らして飼ってあげられるようになったのかな。人に伝えなくてもいいと思うようになった。これは進化ではなく怠惰だろう。繋がって分かり合うための努力を放棄するようになった。お前が五秒に一回ずつ死に続けるように祈っているだけ。

一日一個の林檎を食べるようにしている。健康でいたいからだ。一分一秒過ぎる毎に年を取って肉体が老いていくから、わたしのあらゆる機能はどんどん壊れていく。ビタミンを取ろうね。筋トレもしようね。若いだけで許されていた時期が静かに去っていくから、これからは一方的に肉体は衰えていくだけだ。健康に生きていくために、健康でなくなったら死ぬために、わたしの自由意志でこの体を操作できる期間をできるだけ長く獲得しなければ。肉体をメンテナンスする。機械のように大切に扱う。それも嫌ではない。思考さえ生きていればいい。でも思考も硬質化していくのかしらね。新しい言葉を見つけられなくなっていく。内側にあるものだけでは足りない。わたしは空疎だから。悪意で満ちる空疎。空疎だから入り込んだ悪意はその体いっぱいに満ち満ちて、全身の全てになっては舌先と指先から零れ落ちていく。お前が五秒に一回ずつ死に続けるように祈っているだけ。見たくもない死にざまを嘲笑っているだけ。
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